おはようございます。こんにちは。こんばんは。
パソコンドック24 豊田店 です。
今回はみよし市のお客様よりInspiron 7790 AIOをお預かりし、修理いたしました。
DELL Inspiron 7790 AIO 電源を入れても起動しない
・月に数回使用しているが、ある日電源は入るが起動しなくなった
・データを復旧してほしい
・できれば今後も使用していきたい
今回は分解・放電・コイン型電池とCPU冷却ファン交換にてご対応いたしました。
【要点】
・たまにしか使用しないパソコンはトラブルが生じやすいです。
・定期的に電源を入れて起動確認とWindows Updateなど各種更新を行いましょう。
・年式が経っているパソコンや記憶媒体がハードディスクのパソコンは特に注意が必要です。
Inspiron 7790 AIO 修理内容のご紹介
月に一、二度ほど使用するパソコンが起動しなくなってしまったとご相談をいただきました。
たまにしか使用しないが、大切なデータも入っているので最低限データを確保したい、できれば使用できるようにしてほしいとのことで、データ復旧と修理の両方の診断を承りました。
分解
診断をはじめるとすぐにご申告症状を確認いたしました。電源は入りますがメーカーロゴが表示されません。ACアダプタの出力は正常でしたので、パソコン内部の問題であると判断し、分解することにしました。
一体型のパソコンのため、液晶画面背部に主要な部品が集約されています。
記憶媒体のSSDとハードディスクを取り外し、健康状態を確認したところ、SSDに消耗が見られました。Bitlockerの暗号化が施されていましたが、お客様にBitlockerの回復キーを調査頂きデータを確保できることがわかりました。
原因
パソコン内部を観察すると多少ホコリがたまっておりました。
メイン基板のマザーボードに取り付けられたCMOSバッテリーとも呼ばれるコイン型電池(CR2032)を取り外ししばらくそのまま完全放電を行ったところ、電源を入れてしばらくするとメーカーロゴが表示されるようになりました。
写真はイメージですが、コイン型電池の電圧を図ると3Vの電圧を大きく下回っており、消耗している状態でした。
さらに診断を進め負荷テストを行うと、CPU冷却ファンから不定期に異音がすることを確認しました。
データが確保できた点、分解・放電で起動に至った点、CPU冷却ファンやコイン型電池交換が必要な点の診断結果に加え、消耗したSSDを交換・データ移行をするSSD換装のお見積もりをお伝えしたところ、今回はコイン型電池交換とCPU冷却ファン交換にて修理を承りました。
納品
CPU冷却ファンをお取り寄せし取り付け、正常動作を確認できました。
再発防止のため定期的に電源を入れてWindows Updateを行っていただくようお伝えし、納品させていただきました。大切なデータが残り、再び使用できるようになって安心されたご様子でした。
スマートホンが普及しインターネット閲覧が便利になるとパソコンを利用する機会が少なくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。経験上パソコンはたまにしか使用しないと良い調子を維持することができないと感じます。
例えば毎月の第2週目火曜日頃にマイクロソフトからWindows Update経由で更新プログラムが提供されますので、月に1・2度程度の利用頻度ですと更新処理が滞りがちになります。特に記憶媒体がハードディスクのモデルですと通常の動作に必要な処理に加え、更新準備といったバックグラウンド処理が多くなることで負担が増え、処理が順番待ち状態に陥ってしまいます。何時間待っても更新が正常に終了せず、たまりかねて強制終了を行ってしまうと起動不良を引き起こす原因になることがあります。
今回のケースでは、CMOS電池の消耗でBIOS/UEFI設定を保持できず、起動に失敗してしまっておりました。ノートパソコンの場合はメインバッテリーがCMOS電池を兼ねている機種で起こりやすい症状です。
人間も準備運動せずに急に運動したり寒暖差が激しい場所にいることで、身体を壊してしまうことがあります。大切なパソコンは定期的に電源を入れて正常動作の確認と、Windows Updateを済ませるといったことをおススメいたします。
起動しなくなってしまったパソコンなどIT機器に関する問題や疑問点がございましたら、近くのパソコンドック24までお気軽にご相談ください。私たちは常にお客様のお困りごとに真摯に向き合い、最適な解決策を提供することを心がけています。
この記事がご覧いただいたみなさまのお役に立ちましたら幸いです。
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