産業用PCの延命・メンテナンス・スタンバイ機作成

産業用PCの延命・メンテナンス・スタンバイ機作成
このページの大切な言葉:延命,メンテナンス,スタンバイ機,経費節減,経費削減,コストダウン
サービス内容
産業用パソコン、工作機械を制御しているパソコン、工場で使用しているパソコンなど、さまざまな理由で旧規格のまま使わざるを得ないことがあります。
- 代わりのパソコンが手に入らない
- 新しいシステムにするには高額な費用が発生する
- メーカーのサポートが終了してしまった
というのが主な理由でしょう。
パソコンドック24では、旧規格のシステムのメンテナンス・修理を行います。
コールドスタンバイ用システム(予備機)の作成もします。
こんな方(症状)に
- 旧世代の制御システムを運用し続けているが故障が心配な方
- PCシステムのコールドスタンバイ(予備)機をおいておきたい方
旧世代のPCシステムでレーザー加工機などの産業機器を運用している場合、故障発生した際に修理部品がない、製造したメーカーがなくなっている、ソフトウェアを再導入できないといったリスクが高くなっています。
このような経年劣化が予想されるPCシステムを現代の機器で代替、置き換え、移行、近代化や、予備機の作成をいたします。
具体的な作業内容
システムPCの現状をお調べし、どのようなアップグレードや近代化が可能かご提案します。
<PCの診断>
PCをお預かりし、構成パーツや動作しているシステムOSを確認いたします。
内蔵HDDは現在の大容量製品ではないため、比較的長持ちしますがさすがにいつ損耗故障しても不思議ではありません。
冷却FANも摩耗劣化している事が多いパーツです。
電源ユニットもよく損耗しています。
基板上のコンデンサも経年劣化によって寿命がつきている事が多いパーツで、これが駄目になると様々なトラブルが発生します。
HDDの交換が想定される場合、HDDに導入されているシステムソフトウェアも現在のものでは認識できないものが大半ですので移行可能かどうか検証いたします。
<御見積>
上記の劣化損耗しているパーツをお調べした結果から、交換可能であれば交換する場合、交換部品が入手できない場合は補修または同様の機能を持つもので代替した場合の費用と必要日数を御見積いたします。
<作業>
内容が決まりましたら作業に取り掛かります。
HDDは現在の規格と異なっている事が多く、機器としてもそのまま置き換える事はできません。
現行製品を加工して交換したり、代替システムに置き換えたりします。
交換するHDDが用意できたらシステムソフトウェアを移行します。
製造時期によって変りますが、NEC製品ではNEC版MS-DOSを使用しているものが多いのですが、現在のIBM/AT系のMS-DOSと互換性はありませんので、今のWindows PCからは見ることはできません。専用機材で移行します。
移行できていても様々な理由でOSが起動しない事がありますので、システム起動をチェックします。
起動しない場合は、HDDのフォーマットセクタ、OSの作成パーティション種類、をチェックし起動可能に修正いたします。
FANは30年前も現在も大きくは変わっていませんので、径、電圧、風量、耐用時間等が合うものを探し、接続コネクタは合致しない事が多いため、加工して交換します。
電源ユニット、基板のコンデンサ劣化もチェックします。
明らかに膨らんでいたり、亀裂が入っていなくても、ここまで年数が経過しているコンデンサの場合は底から漏れ出している事もあるため、電源が動作していても怪しいと思われるものは1個ずつ検査してゆきます。
コールドスタンバイ(予備)機作成の場合は、上記内容に即した機材をご用意しメイン機の故障時、即時に置き換えて運用できるようにいたします。
作業時に気を使っている事や、アピールしたい事
旧世代のPCシステムでは、NEC製のFC/PC-98系の制御システムが多く製造出荷されていました。
これらの機器は最終モデルでも生産終了から20年程経過しており、損耗リスクは年々高くなっていますが、既にNECはメンテナンスを打ち切っています。
このNEC製機器は現在のIBM系のPCシステムと互換ではないため、新しい機器にソフトウェアシステムを移し替える事もできず、現在入手できる現行製品の制御システムに置き換えると、場合によっては加工機器を含め設備の全面入れ替えになるなど、多大な時間と費用がかかる事も多く、現実的な選択肢とは言えません。
故障時に解決策はなく、予備機器も入手不能になっています。
このような経年劣化が予想されるNEC製やその他のシステムを、経験豊かなスタッフが機器を選抜し代替、置き換え、移行、近代化いたします。